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重箱の塗り直し

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ずーっと気になっていた所々が剥げた象彦の二段重ねの小さな重箱を、塗り直して頂きました。
三か月近くかかりましたが、とっても綺麗に仕上がって戻ってきました。
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夫は三人兄姉の末っ子、
母親にとって末の子は可愛いようで、夫の転勤先々を良く訪ねて来てくれました。
義姉が亡くなりひとり暮らしになってからは、
大阪から私たちの住む福岡、東京を年に1~2回訪ねてきてくれ、
1~2か月一緒にすごし、皆で一緒にあちらこちら旅行したりして過ごていました。

ある年、お正月を我が家で過ごす事になり、、
自分が使っている、かなり年代物のこの重箱を、
「これでおせち料理を入れて楽しみたい。」と大阪から持参してきました。
5人のおせち料理を詰めるには小さ過ぎ、塗りが所々剥げていましたが、
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義母には家族と一緒だったお正月の思い出が詰まっているから使いたいのだと思いました。
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義母が我が家でお正月を過ごす時は、この重箱に、
私の作ったおせち料理の中から、義母に好きなように詰めて貰いました。
とても綺麗に詰合せ、流石ベテランの主婦でした。

義母が亡くなって22年、その後は小さいので使わずにしまったままになっていました。

最近、動ける間にと、家の中を整理し始めた私、
「さて、この重箱はどうしようかしら・・・・・。」と、思いました。
あまり綺麗ではないけれど、戦火を潜り抜けた箱には風格もありました。

裏に象彦の印がありましたので、インターネットで調べ、象彦に問いあわせしました。
「実物を持って来てもらうのが一番ですが、
遠いので写真でも・・・。」との、ご丁寧なメールがありました。
パソコンでいくつか写真を送ったところ、見積もりが送られてきました。

3か月くらいかかり、費用は送料を含め15000円くらいとの事でした。
良く使う物でもないし、なくても不自由しないし、
ちょっと高いように思いましたが、思い出の一つとして塗りなおして、
次の世代に引き継ぐのも良いかと思いお願いしました。

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忘れたころに戻ってきた重箱は、とても綺麗になっていて、新品のようでした。
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私達夫婦が80歳まで生きたとして、10回も使わないかもしれません。
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折角綺麗に塗りなおしたので、子供達が集まるお正月に出して使い、
良かったら次世代にも使ってもらおうと思います。


by hibi-odayakani | 2014-09-09 12:40 | 日々の暮らし


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